3月12日に本校の卒業式を行いました。新型コロナウイルス感染予防対策をとりながら、出席者を限定した形での開催となりましたが、総合農学科34名が新たな道へと旅立っていきました。
この2年間では、いろいろなことがありました。
入学して間もなく、元号が「平成」から「令和」へと、新しい時代の幕開けとなりました。
農業分野においても、デジタル化、AI、学校で学んだスマート農業と、様々な時代の変化にも対応し、新たなる知識、技術を身に付け活躍が期待されるところです。
その年の10月には、今まで経験したこともない災害となる台風19号による千曲川の堤防決壊、それにより学校が避難所になり、圃場が荒廃、ボランティア活動に参加された学生もいたかと思います。そして1年以上の長期にわたり、未だ終息がみえない新型コロナウイルス感染症により、多くの学校行事、イベント等が変更、中止となってしまいました。自分では如何ともしがたい悔しい思いをしたこともありました。
一方、記録が残る限りで最高の入り込みとなった「のうだい屋」、農大祭など、成果を残したものもありました。また、新型コロナウイルス感染症拡大の恐れがあり、中止か決行か悩み心配された九州への産地視察研修と。厳しい局面では仲間と悩みを分かち合い、また、それぞれの役割分担の中で創意工夫し、仲間と議論し、協力し、喜怒哀楽の中で、太い絆ができたのではないでしょうか。
農大の卒業生は、「誰もがきちんと挨拶する」、「他者の気持ちを理解し、助け合える」など高い評価を得ております。これは寮生活で培われた農大の良き伝統によるものです。諸先輩方のように、「たゆまず努力していく」ことをモットーに、人を惹きつける、魅力あふれる社会人になってください。
卒業生のご活躍とご多幸をお祈りします。