平成29年度卒業式 校長式辞

平成29年度卒業式 校長式辞
校長先生から卒業生に向けて・・・活躍されることを期待します。

 3月6日に行われた卒業式での「校長式辞」を掲載します。卒業生のみなさんも4月から社会人。式辞の言葉を思い出し、さらに上を目指して羽ばたいてください。
 以下、式辞本文です。

 確かな春の訪れを感じる本日、御来賓各位並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、平成二九年度長野県農業大学校卒業式を挙行できますことは誠に喜ばしく、御列席の皆様方に心より御礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与いたしました総合農学科四十二名の皆さん、卒業おめでとうございます。
 また、今日まで皆さんを育み、支えてこられた御両親、御家族の皆様に心よりお祝い申し上げます。
 本校は、農業の担い手育成機関として、新たなコースの設置を始めとする様々な取組や教育環境の整備を進めてまいりました。改革の着手から四年となり、本日は、「農大改革・第三期生」を送り出すこととなりました。
 実践経営者コース三名は、いずれも県内で就農します。農業経営コースでは、一二名の就農を含む三九名が希望どおり進路を定めました。この二年間、多大な御指導を賜りました講師の先生方や実習でお世話になりました農業経営者、関係機関の皆様方に厚く御礼申し上げます。実践経営者コースの皆さんは、「卒業後直ちに就農」という目標に向け、学業と就農準備を両立させ、先ずは第一の関門を突破しました。これから五年後、十年後の自ら描いたプランを着実に実現させ、長野県農業をけん引するリーダーとして活躍されることを期待します。
 農業経営コースの皆さんは、新たなカリキュラムのもと、より実践的な学習に取り組みました。特に四十五日間の農家での体験実習を始め、プロジェクト研究では、苦労を重ねながらも、自ら立てた課題や仮説について検証を行い、結果を導き出すという貴重な学習をしました。農大の良き伝統である、「誰もがきちんと挨拶する」「他者の気持ちを理解し、助け合う」。こうした皆さんの姿勢や行動は、二年間の寮生活を通じて培われたものであり、一生の財産となるものです。
今、若き農業者の育成は喫緊の課題です。それだけに、早くから農業に関心を持ち、農業を幅広く学んできた皆さんに対する社会の期待はとても大きいと言えます。どうか農大で学んだことを誇りに、それぞれの立場から長野県農業に係わり、貢献して頂くことを切に願っております。
 この二年間、実習などの機会を通じ多くのことを学ばせていただいた先進農業経営者の方々には共通点があります。それは、「自分の頭で考え、目指すべき方向を見定め、弛まず努力していく」という姿勢。もう一つは、人を惹きつける魅力あふれる人間性です。
どうか卒業される皆さんには、自らの五感を信じて、果敢に決断し、しっかり汗をかいて、それぞれの目標に立ち向かって頂きたいと思います。そして、何より充実した人生を送るための大前提は、自分と家族の健康です。明るく元気に、そして笑顔を絶やさずに、地域で頼りにされる人材として活躍されることを期待しております。
 結びに、本日ご臨席を賜りました御来賓各位並びに保護者の皆様の御健康と御活躍をお祈り申し上げまして式辞と致します。

  平成三十年三月六日
     長野県農業大学校長  町田 秀俊

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