4月21日に1年生を対象に本年度最初の校長講話を行いました。
イントロダクションとして、川上村への派遣時代のネタから、安倍元総理や菅前総理と一緒に写る、本校のアドバイザーで全国町村会長も務めた藤原忠彦前川上村長の写真や、国際宇宙ステーションに旅立つ前に出身地の川上村で開催した壮行会の際撮影した油井亀美也宇宙飛行士の写真のスライドから入りました。
また、4割弱の学生が県外出身ということもあり、信州の“県自慢”(「強み」)を写真とデータで紹介しました。
続いて、SDGs(持続可能な開発目標)、地球温暖化と脱炭素社会、Society5.0(超スマート社会)とDXなど、農業を取り巻く社会情勢の変化を解説(まるで池上彰氏になった気分で)した後、長野県農業の現状・課題、農業振興施策、農業大学校の教育方針や特徴(強み)、育成すべき農業者像についてお話ししました。
終了後、全員から聴講レポートを提出してもらいました。「改めて長野県の魅力を知った」「農大が思ったより重要な位置付けで驚いた」「『なぜ学び続けるのか』という言葉が印象に残った」といった素直な感想から、人口及び農業従事者数の減少や温暖化、食料自給率の低さなどへの懸念や、「長野県の農業をもっと盛んにしていきたい」といった頼もしい意見も見受けられました。
人事異動でこの4月に来たばかりで、これまで農政部門は経験のない自分にとっても、本日の講話は、事前の資料づくり等の準備を通じて、本県農業の現状や農大の歴史等を改めて確認できる良い機会となりました。提出してもらったレポートも参考にしながら、26日の2年生対象の校長講話に活かしていきたいと思います。