昨年11月、春先の現金収入をテーマにビニールハウス内で栽培を始めた大根が収穫期を迎えました。ハウス内とはいえ、冬期間の低温で土は締まった状態となっており、大根の収穫作業は予想以上に苦戦。しかしながら大根の出来栄えは予想以上で、学生は笑顔・笑顔でした。蛇足ですが、収穫物の中には「どうしたらこんな形になるんだろう」と首を傾げたくなる、まさに掘り出し物級のセクシーな大根もありました。
収穫した大根は農大内での販売に加え、少量ですが消費者評価のためA・コープへ出荷。出荷先の店舗で応対してくれたスタッフは、昨年、農産物マーケティング実習でお世話になった担当者で、先方が学生を覚えてくれており、「ぜひ出荷してくれよー」と歓迎してくれました。早速手続きの書類を整え、利益を乗せた価格設定をし、いざ出荷へ。
出荷は2回だけでしたが、出荷した全てが販売済みとなりました。初日には店頭へ並べたと同時にお買い上げいただけるなど、一定の評価は得られたと思っています。一方、学生は、収穫・出荷調整に加え書類申請作業もこなさねば代金決済にならない体験をしたことで、お金を稼ぐことの厳しさを肌身で感じたようです。
こうした生産・流通・精算の一連を行う実践経営者コース2年の目玉授業「模擬経営」は始まったばかり。大根からレタス、キュウリと続く学生の奮闘とその成果にワクワク・ドキドキです。